12月14日(日)、アデリア総合体育文化センターにて、ミュージカル「人魚の姫の物語」が上演されました。
アンデルセンの「人魚姫」をもとにした本作は、2011年に上演された「リトルマーメイド」よりも、原作の物語に近づけた内容となっています。
上演前のインタビューでは、2011年の上演時に行ったアンケートについても触れられました。
ディズニーの「リトル・マーメイド」がハッピーエンドである一方で、原作の結末との違いに戸惑いを感じたという声もあったそうです。
今回はそうした意見を踏まえ、あえてアンデルセンの原作により近づけた物語に挑戦したと話していました。
4月末にオーディションを行い、台本や楽譜が完成した6月からは、週2回の練習を重ねて本番の日を迎えたそうです。

開場の5分ほど前に会場へ到着すると、ロビーにはすでに長蛇の列ができていました。
開場と同時に多くの来場者が客席へと流れ込み、会場はあっという間にほぼ満席となりました。

ステージ前にはオーケストラが配置され、生演奏と舞台が一体となった構成です。
前方の席では、演奏の様子を間近に感じながら舞台を楽しめるのも、この公演ならではの魅力だと感じました。

幕が上がると、最初の場面ではほぼ全キャストが舞台上に登場。
色とりどりの衣装と大人数による迫力あるシーンに、会場の空気が一気に舞台へと引き込まれていきました。

主人公の人魚・イーリス姫の姿を探しているシーンで、ステージ脇でスポットライトを浴び、みんなの様子をうかがう姿が目に留まりました。
物語の始まりを印象づける、印象的な場面のひとつでした。
仕事の都合により途中退席となり、最後まで観ることができなかったのは残念でしたが、短い時間の中でも、出演者の皆さんが積み重ねてきた練習の成果と、舞台にかける思いが伝わってくる公演でした。
